こんにちは「愛の戦士です。」
今回は塩ビパイプを使った水耕栽培キットの作り方を説明します。
水耕栽培は室内で栽培したり、ベランダやビニールハウス内でも栽培できて工夫次第で色々なものが育てられます。
自分が行っている水耕栽培のやり方はハウス内で塩ビパイプを使った約13mの長さが3列の大きさのNFT方式で栽培しています。
やり方は色々あると思いますがなるべく費用をかけないで作ったやり方です。
水耕栽培をやってみたいけどやり方がわからない方や、いいアイディアが浮かばない方に少しのヒントになればいいなと思います。
水耕栽培キットのリニューアルバージョンです↓
水耕栽培 塩ビパイプを使ったNFT方式キットの解説
まずNFT方式とは流れてきた培養液に根っこを浸けてそこから養分を吸って成長させるやり方です。
流しそうめんのイメージです。
グレーが塩ビパイプ、青がホース、水色のBOXが水槽、黒い矢印が水の流れ、赤の矢印が傾斜です。
これがNFT方式の巡回式キットです。自分のハウスは幅が狭いため3列しか並べなかったので考えた結果給水口が2つの排水口が1つになってしまいました。
2列か4列の偶数列なら給水口が1つ、排水口が1つでできます。
奇数列でも2段、4段 に出来れば給水口が1つ、排水口が1つもできます。
- 1段の4列の場合の例
- 2段の3列の例
- 黒いパイプが2段目で
- グレーのパイプが1段目
色々な組み合わせがあるので参考程度にしてください。
水耕栽培 塩ビパイプを使ったNFT方式キットの必要な部品
塩ビパイプ
塩ビパイプにはVPを使用します。
径(太さ)も色々ありますが最低でも75からのほうがいいです。
トマトやキュウリなど大きくなるものは根っこが長く多いので根詰まりがおきてしまうので最低でも100がいいです。
インクリーザー
インクリーザーとは太さが違うパイプをつなげる時に使うジョイントです。
長い距離で栽培する時にパイプ同士をつなげます。
このつなげる部分にインクリーザーを使うと停電時などで培養液がゼロになる事を防げます。
インクリーザーの先の部分の径が小さくなるのでそのサイズのパイプも購入する必要があります。
保険でこのインクリーザーを使用しているだけなのでいらない方はソケットでいいと思いいます。
エルボ、チーズ
塩ビパイプの端のコーナー部分に使います。
↑インクリーザーを使う場合
インクリーザーの先の径の大きさなのでサイズに注意。
↑インクリーザーを使わない場合
パイプの径の大きさで大丈夫です。
列が奇数の場合のT字の部分に使います。
↑インクリーザーを使う場合
↑インクリーザーを使わない場合
水槽
水を入れられるものなら何でもいいです。
衣装ケースを使っていた時もありましたが今は120ℓ入る野菜を洗う桶が売っていたのでそれを使用しています。
蓋つきのものなら尚いいですね。
水中ポンプ
水槽などで使う小型のものでいいと思います。
その中でも色々ありますが吸い上げる力で機械の大きさが違いますが最大の吸い上げる高さもよく確認して購入してください。
機械の周波数が東日本【50Hz】と西日本【60Hz】で違うので注意してください。
↑東日本用 【50Hz】
↑西日本用 【60Hz】
ホース
透明なホースはやめたほうがいいです。
藻がはえたり水温が上がってしまうので藻がはえないホースが売っているのでそれがオススメです。
シールテープ
水道やオイルを使用するところに漏れないように使用するテープです。
塩ビパイプのつなぎ目の所に使用しますが、一般ではつなぎ目の所は水漏れしないように接着剤でくっつけてしまいますが、抜いたり出来ないので自分はこのシールテープで漏れないようにして塩ビパイプをまた使えるようにしておきます。
断熱シート
塩ビパイプに巻いて水温が温かくならないようにするためです。
ドリル
塩ビパイプにカップの鉢を入れる穴を空けるのに使います。それ以外にも色々使うので買っておいてもいい工具ですね。
ホルソー
丸穴を空ける工具です。
水耕ポット
苗を入れるものです。
以上が必要な部品になります。
水耕栽培 塩ビパイプを使ったNFT方式キットの組み立て方
パイプ部分の組み立て方
ドリルとホルソーを使って塩ビパイプに等間隔で穴を空けていきます。
間隔の幅ですが葉物野菜なら15cm~20cm、トマトやキュウリなどは30cmの間隔がいいと思います。
トマトやキュウリなどは葉物野菜に比べて、根っこが多く長くなるので間隔を多く取っておかないと水が流れなくなってしまうからです。
自分の場合は4mのパイプに30cm間隔で空けていき、両サイドだけを35cmにしました。
穴の大きさは水耕ポットの大きさに合わせます。
穴を空けたら断熱シートを巻きテープでとめます。
穴が空いている場所にもう一度ホルソーをさして穴のサイズに断熱シートをカットします。
塩ビパイプの両サイドにインクリーザーまたはソケットを入れますが、その時に入る分だけシールテープを巻きます。
厚く巻きすぎてしまうと入らなくなってしまうので、1周ぐらいでいいと思います。
インクリーザーの場合先のパイプの軽が小さくなるのでそのサイズのパイプにもシールテープを巻いていきます。
塩ビパイプにインクリーザーを奥まで入れます。
入れたらインクリーザーの先に細いパイプを入れてまた別の塩ビパイプを入れてつなぎは完成です。
コーナーの部分はインクリーザーの先に片受エルボ、インクリーザーを使わない場合はエルボを入れてパイプをつなぎます。
自分の場合は3列なので真ん中にはチーズを入れます。
これで塩ビパイプの組み立て方は終わりです。
インクリーザーを使用している理由
ここでなぜインクリーザーを使用しているか説明します。
名の通り水耕栽培に水は絶対に必要なものです。
なので停電、断水、電気トラブル、ポンプの故障など水を循環させる事が出来ない状況になった場合、育てているものは枯れてしまいます。
DFT方式の場合は貯めた水の上で栽培するのですぐに水がなくなる事はないです。
NFT方式の場合は水を流して栽培しているので、トラブル時に水が流せないと水が無い状態になります。
NFT方式でも水がゼロにならない方法はないかなぁ?と色々調べ、試行錯誤した結果インクリーザーに出会いました。
パイプのつなぎの部分に使用する事で水を排水する高さが高くなるので、その分だけパイプの中に水が残るようになって水がゼロになる事を防ぐ事が出来ます。
これがインクリーザーを使用している理由です。参考までに。
パイプを乗せる台の作り方
この台の作り方は自分の都合によって変わった作り方になるので参考程度にしてください。
その自分の都合とは、このブログを読んで頂いてご存じの方もいらしゃると思いますが、自分は自作でビニールハウスを作りました。
その時に調整で切った10cm~25cmぐらいの単管パイプが沢山あったんです。
このパイプと廃棄材木を使って台を作ろうと考えて作ったのが今回の台なのでよろしくお願いします。
塩ビパイプを乗せる木の板の幅を決めます。
塩ビパイプの幅と足の部分になる単管パイプの幅の分を合わせた幅に木の板を切ります。
次に厚めの木をホルソーを使って単管パイプの径の大きさにくり抜きます。
くり抜いた木を台にする木の板にネジで固定します。
塩ビパイプと足になる単管パイプを両サイドに配置した幅の長さで木の板を切る。
厚めの木の板に単管パイプの径の大きさ合わせてホルソーでくり抜く。
台となる木の板とくり抜いた木をネジで固定する。
台となる木の両端にくり抜いた木をネジで固定したらそこに単管パイプを入れて、台の上に塩ビパイプを乗せて厚サドルというパイプを固定する部品で固定していきます。
これで台は完成です。
台となる木の両サイドにくり抜いた木を固定して単管パイプに入れる。
入ったら台の上に塩ビパイプを乗せて厚サドルで固定する。
台作りは完成です。
くり抜いた木と単管パイプは固定しません。
ただハマっているだけなので持ち上げると抜けてしまいます。
扱いずらいとは思いますが倒れたりする事はありません。
なぜ固定しないのかというと高さ調整が出来るからです。
微妙な調整ではありますがくり抜いた木の厚さ分だけの調整ができます。
台を持ち上げて調整したい高さまで上げます。
上げたらくり抜いた木の横にネジを入れていきます。
これを両サイドにやったら調整完了です。
この台を塩ビパイプの量に合わせて作っていきます。
こちらが完成図です。
左と真ん中のパイプは2mとして使っていたものを再利用したのでつなぎの部分が多くなっています。
接着剤を使用しなかった事でまた使えるというメリットがあります。
以上で台作りは終わりです。
水槽の設置
水槽ですが自分は120ℓ入るタライが売っていたのでそれを使用しています。
その前は衣装ケースに断熱シートを張って使用していました。
衣装ケースの場合、フタも付いてきて安いのでオススメです。
今使用しているタライは底に排水用の出口と取っ手の部分に給水用の穴が空いているので何かと便利ですがフタがないので探さないといけないです。
自分は木の板に断熱シートを張りました。
木一枚ものでフタの開け閉めをすると重いし開けずらいので1/3のところでカットして蝶番で留めて開け閉めがしやすいようにしました。
真ん中に排水のパイプが入る大きさの穴を空けてフタは完成です。
水中ポンプは水の出る出力の所にホースを差し込みタライ中に入れ、ホースをタライの給水の穴を通して外にだします。
給水が2つの場合ホースを2股に分ける部品付けて給水を2つにします。
塩ビパイプの給水口はエルボを上に向けて塩ビパイプを入れてちょうどいい高さでカットします。
排水口も同じでエルボと塩ビパイプをつなげてフタの穴に入る長さに調整します。
水に関しては遮光する事が大切です。
水に光が当たると藻が生えてきたり、水温の上昇になるのでなるべく遮光してください。
タライに水を貯めたて、水中ポンプを動かして塩ビパイプの中に水が流れ、水漏れがなくタライに排水されて来たら循環式NFT方式水耕キットの完成です。
まとめ
いかがでしたか?
自作循環式NFT方式水耕キットの作り方でしたが、自分の中で「インクリーザーを使う」「固定しない」って事がポイントだと思っています。
水をゼロにしない事と、再利用や調整出来るようにしておく事が大切な事かなと思い今回の作成で考えていた事でした。
もちろんインクリーザーを使う事によって水の流れが悪くなる事もあるかもしれません。
固定しない事によって水漏れの対応が面倒だったり、安定性がないなどのデメリットもあります。
水耕栽培は様々なやり方があるので参考程度にでもなればそれで幸いです。
最後まで読んで頂き「ありがとうございました。」
自作塩ビパイプ水耕栽培キットで栽培しているトマト、きゅうり、ピーマンです。
水耕栽培キットのリニューアルバージョンです↓
コメント
始めまして、参考にさせていただき水耕栽培をしたいと考えているものです。
よろしければ下記2点教えてください。
①今回開けられた塩ビパイプの穴の直径はいくらですか?
また、塩ビパイプに穴をあけるのに水平を図られている(同じ線上に穴をあける)と思うのですが、まっすぐに線をひく良い方法はありましたか?
②単管での足場ですが、写真見る限り単管は土と固定はされてないと思うのですが、不安定ではないですか?というのと、同じことをして高さ1mにすると不安定になりそうでしょうか?
(感覚で結構ですのでご意見きかせていただければと思います。)
お手数ですが宜しくお願い致します。
ご質問ありがとうございます。
返信が遅くなって申し訳ありません。
①今回開けられた塩ビパイプの穴の直径はいくらですか?
直径5cmの穴です。
定植するのにカップが必要で、100均で売っているものを使用しているのでそのサイズに合わせてこのサイズになりました。
①また、塩ビパイプに穴をあけるのに水平を図られている(同じ線上に穴をあける)と思うのですが、まっすぐに線をひく良い方法はありましたか?
説明が難しいのですが、まず初めに角材や棒などの直線がとてるものも用意します。
(少し大きめの固定できるものがいいです。自分の場合は角材を使用しました。)
その用意したものに株間の長さの所にマークをします。
(例えば30CM間隔なら30cm、60cm、90cmと30cm間隔の所にマークをする)
マークをしたものとパイプをなるべく平らなところで横並びに合わせます。
そうすると、マークをした所とパイプが重なるので、パイプ側にマークをします。
パイプ側でセンターを取るのではなく、センターが取れる固定したものでパイプを合わせる感じですかね。
説明が下手ですいません。
②単管での足場ですが、写真見る限り単管は土と固定はされてないと思うのですが、不安定ではないですか?
倒れたりはしませんが、かなり不安定です。
なので今はブロックを使用しています。
②同じことをして高さ1mにすると不安定になりそうでしょうか?
1mとなるとこのやり方はオススメしません。
他のやり方を推奨します。
参考になれば幸いです。
返信が遅くなってすいません。